2010年代作品美少女ゲームレビュー

エロゲーレビュー『BALDR HEART』(戯画 2016年)

今回紹介する作品はエロゲーではかなり珍しい、アクションゲームが売りの人気シリーズ「バルドシリーズ」第6作目にあたる『BALDR HEART(バルドハート)』。
制作はもちろん戯画の戦闘集団「TEAM BALDRHEAD」。
シリーズとしては次の『BALDR BRINGER』が最終作となるため、この『HEART』はいわばラス前。ゲームシステムは円熟味を増しているので、シナリオはもちろんアクションゲームとしても面白い作品に仕上がっています。

仮想空間で人型兵器「シュミクラム」に乗って戦闘を繰り広げるという基本的な世界観やゲームシステムは、シリーズ第4作『BARDLR FORCE』から踏襲されているので、シリーズ経験者にはとっつきやすい作品です。
ス トーリー上の直接的な繋がりはないので、この『BALDR HEART』からプレイしても問題ありません。ただシリーズを通してプレイするのであれば古い順に『FORCE』→『SKY』→『HEART』→ 『BRINGER』とプレイしていくのがシナリオやシステムの進化の歴史を感じられてベターかなと。
『FORCE』より以前の作品はぶっちゃけ完成度も低いので、あまりプレイは推奨しません。もうあんまり売ってないでしょうし。

最終作の『BRINGER』はそれまでバルドシリーズのシナリオを担当していた卑影ムラサキさんが交代してしまい、正直なところ作品の評価もイマイチなので、実質的にはこの『HEART』が卑影シナリオ最後の作品となっています。
過去作に負けず劣らずの熱いシナリオとやり込み度の高いゲームシステムを併せ持つ作品なので、たっぷり時間をとってプレイしてください。

ゲームパッドも忘れずに。

  • やり込み性のあるアクションゲーム
  • 手に汗握る熱いシナリオ
  • 仮想空間を舞台にしたサイバーパンクな世界観
ブランド戯画
ジャンルサイバーパンク
アクションアドベンチャー
初回発売日2016.8.26
DL版価格8,800円
シナリオ卑影ムラサキ
原画緋ノ丘シュウジ
おすすめ度85
シナリオ傾向

あらすじ

元傭兵のシュミクラム乗りである 瀧沢蒼(たきざわ そう) は悩んでいた。

とある事情により戦闘能力と職を失った蒼は、養父を頼り故郷の“海神(わだつみ)”という島に帰ってきたが、
傭兵時代の相棒である 三納岸ユーリ(みなぎし ゆーり) が何故か島にまで付いてきたうえに、
着いて早々、記憶喪失の少女・月読(つくよみ) を助けたことで自宅に居候させることになってしまう。

過疎化が進みロクな仕事もない島だったが、さっそく謎の人物から仕事の依頼が舞い込む。
その内容は、海神唯一の学園である 甲華学園(こうかがくえん) に編入し、
学園生が島で発生しているテロに関わっていないか調査することだった。

学園に潜入しようとした蒼の前に、シュミクラムで立ちはだかる生徒会長の 天ケ瀬茉緒(あまがせ まお)。

その時、蒼の前に自らを妖精と名乗る少女が現れ、戦闘能力を失った蒼のシュミクラムに同化し始めた――

購入ガイド

タイトル対応OS発売日入手難度
BALDR HEART7 8 102016.8.26
BALDR HEART EXE7 8 102016.12.22
BALDR MASTERPIECE CHRONICLE2017.12.22やや難

最 初に発売された無印「BALDR HEART」。初回限定版と銘打っていますが通常版の類は出ていません。特典としてサントラと小冊子が付きます。またそれ以外にゲーム中で使える追加兵装少女のシリアルキーが付いてきますが、ネット接続が必須なので多分中古だと使えないと思います。

4ヶ月後に発売された『~EXE』は追加ディスク。「BALDR HEART」本編て使える追加兵装や、単体で遊べるステージクリア型のゲーム「ESの深淵」が収録されています。一応本編無しでもプレイできますが、本編クリア後にプレイすることを推奨。
パッケージ版は追加ディスクのみの初回版と通常版、及び本編同梱版の3つがありますが、パッケ絵がすべて同じなので間違えないようにしてください。初回版のみ特典としてドラマCDが付属します。

『BALDR MASTERPIECE CHRONICLE』はこれまでのバルドシリーズ全16作品(『BALDR BRINGER』を除く)とそのサントラ&ボーカルコレクション、アーカイブス冊子を同梱したコンプリートボックス。2017年の発売後は当然のごとくプレミア化しましたが、2023年3月に再販。2026年現在の中古価格相場は大体新品定価と同じくらい。

ダウンロード版は本編と追加ディスクが一緒になった『BALDRHEART Re.price DX』として配信されていましたが、戯画の撤退により2023年3月で販売終了となっています。

今から買うなら本編の中古パッケ版を推奨。『EXE』はお好みで。今のところ価格高騰の気配はありません。
コレクション目的なら『BALDR MASTERPIECE CHRONICLE』を。

システム

システムは主にストーリーを進めるアドベンチャーパートと、敵のシュミクラムやウイルスを倒していくアクションパートに分かれます。

アドベンチャーパートのシステムは基本的に通常の美少女ゲームと同じ。コンフィグモードが充実しているのでかなり細かい調整ができるようになっています。
物語中に出てくる選択肢で分岐しますが、メニューからシナリオチャートを見ることができますし、2週目以降ではシナリオチャート上に選択肢等の分岐条件も表示されるという親切設計。

既読スキップ時は左上のウインドウにエピソードの簡単なあらすじも表示されます。これ物語を追うのに超便利なので他のメーカーも真似してほしい。

そしてこのゲームのメイン(?)であるアクションパート。
基本的には前作『SKY』と同じもので、戦闘前のセットアップ画面で12種類+αの兵装を設定して自由に攻撃します。アクションというよりはシューティングに近い感じでしょうか。
システムが込み入っているので、シリーズを始めてプレイする人にとってはわかりにくいかもしれませんが、とりあえず遠距離からマシンガンをバラまいていけば序盤は簡単に勝つことができます。

その後はチュートリアルを見ながら一つずつシステムを理解していって、徐々に近距離戦や連続技(コンボ)に挑戦していきましょう。システムや兵装の特徴を理解していくにつれてゲームが楽しくなっていくはずです。
むしろすべてのシステムを理解してからがこのゲームの本番と思ってください。

一応キーボードでもプレイできますが、序盤はともかく敵が強くなってくる中盤以降はかなり苦しくなると思うので、ゲームパッドの使用を推奨。
PC向けのゲームパッドはもちろん、USB接続であればPS4等の家庭用ゲーム機のコントローラーもそのまま使用することができます。(ちなみに私は格ゲー用のスティックコントローラーでプレイしてました)

『HAERT』からの新要素として”兵装少女”というシステムが追加。
これはまぁ兵装をグループ分けしたようなものだと思ってください。1人の兵装少女に対し5つの兵装が対応し、戦闘中に対応する兵装を使用することによって兵装少女との”親密度”が上昇し兵装が順番に開放。親密度が一定のレベルになると新たな兵装少女が解放され新兵装が使えるようになる、というものです。
序盤は意識しなくてもいいかもしれませんが、中盤以降は兵装少女解放のため使いにくい武器をあえて使いまくらなければならない、という状況になると思います。
新たな兵装少女が解放されるとソシャゲのガチャっぽい演出があるのは時代を反映してますね。

シナリオ

シナリオ担当はバルドシリーズではおなじみの卑影ムラサキ(with企画屋)さん。

世界観は前作までと同様、いわゆる「フルダイブ」で仮想空間にアクセスできるほど高度にネットワークが発達した近未来の世界。仕事も娯楽も教育もすべて仮想空間の中で完結し、戦争も基本的に人型兵器”シュミクラム”を纏って仮想で行われるという設定。
技術レベルは前作『SKY』よりもやや進んでいて、前作では一部の人間しかできなかった無線での接続もほぼ全員が行えるようになっているので、没入(ダイブ)中の実体を必要に応じて自由に運ぶことができます。

物語は元傭兵のシュミクラム乗りである主人公・瀧沢蒼が謎の人物からの依頼で過疎化が進む島・海神(わだつみ)に降り立ち、記憶を失った少女・月詠を助けたところから始まります。
主人公が受けた依頼は島唯一の学校である甲華学園に潜入調査することですが、学園としての機能はほぼ停止しているので、あんまり学園ものという感じはしないですね。

最初は組織構造がわかりにくいかもしれませんが、この世界では各地域の政治や経済を民間企業が担っていて、それを国連のような機関である「統合政府」が管理しているという設定。戦争も統合政府の管理下において企業間で行われます。
物語の舞台である島をかつての大企業である”海神”が管理し、本土に拠点を置く新興の巨大企業”府嶽”により侵食を受けている、というのがスタート時の状況です。

シナリオは章別構成。各ルート全14章くらいですが、最終ルートのみかなり長いので時間配分に注意してください。
攻略順が固定されていて、新たなルートに入るたびに少しずつ謎や伏線が解明されていく構成はバルドシリーズならでは。

ストーリー自体はかなり進行が速く、いわゆる日常シーンが少ないため、テンポよく物語が進みます。
ただ各章でほとんど必ず戦闘パートが入って結構時間がかかるせいで、内容が薄いという感じはしないですね。むしろこのくらいがちょうどいいかも。

グラフィック

原画家は緋ノ丘シュウジさん、SDキャラ原画に山梨ボンさん。
キャラクターの描かれたイベント絵は79枚。その他にシュミクラム等が描かれたイベント絵が37枚。
パッと見はやや漫画チックな画風ですね。可愛さよりも凛々しさを重視してる感じ。
ただ制服はかなり胸を強調したデザインになっています。おっぱい大きいキャラも多いし。いいぞもっとやれ。

名前のある主要キャラにはだいたい立ち絵が用意されていますが、服装の種類は少なめ。
ヒロインでも制服のほかは私服が1着あるくらい。

フェイスウインドウには主人公の顔も表示されますが、ちょっとシニカルな表情なのであんまり主人公っぽくないですね。

キャラクター

月詠
主人公が島に来た初日に助けることになる少女。
なぜか記憶をなくしているが、古風で礼儀正しく、助けてくれた恩を返すため主人公の家の家事をこなす。

天ヶ瀬 茉緒
体は小さいが人望の厚い、学園の生徒会長。
気の強い性格で時に直情的な言動をとるが、基本的には冷静で行動力のある少女。

三納岸 ユーリ
主人公と行動を共にする傭兵仲間。主人公の妹と偽って島に潜入する。
性知識が豊富で下ネタも飛ばすが、耳年増なだけの処女。

鈴宮 凪
島を支配する海神一族の次期頭首。島の住民からは”姫”と呼ばれているが本人はあまりよく思っていない。
普段は口数が少なく静かに本を読んでいるような少女だが、本来は活動的で頻繁に家を抜け出すお転婆な面も。

瀧沢 蒼
本作主人公。元府嶽の傭兵だったが、負傷のため除隊し、生まれ故郷の海神に戻ってくる。
自称現実主義者ではあるが、助けが必要な人を見つければ身の危険を顧みず助けに行く情熱家。

この他に学園の仲間である波多野博巳、仲井奈々夏、正体不明のハッカー・トリックスター、蒼の父親ヴィルヘルムなどが主な登場人物。

個人的には中盤以降に登場するフリーの女傭兵フレイアがお気に入り。
月詠に執拗な敵意を向ける、いかにも傭兵といった感じの粗暴な女性ですが、いざというときは頼りになる姉御。なんでこの人のルートがないんですか戯画さん…。

ボイス

月影桃(月詠)のはら桜花(茉緒)しぶさわゆきの(ユーリ)奏雨(凪)山吹莉茉
芦原光船岡悠美大吟醸あじ秋刀魚
桃桃太髭内悪太井出五郎乙参亜汰諏
鳴海耶由太野☆球丼太郎

主人公以外フルボイス。主人公も各章終盤の大事なイベントには声が付きます。
キャスト陣は奏雨さんとあじ秋刀魚さん以外はあまり名前を聞かない方が多いですね。
こういう場合ちょっと心配になったりしますが、演技のほうはほぼ問題ありません。むしろかなり上手いほうだと思います。一部の方はHシーンが拙い感じだったので、ひょっとしたら本業は表の声優さんなのかも。

ただサブキャラの博巳役と奈々夏役の人はちょっと演技が単調かも。特に博巳は聴いてて正直きつかったです。担当声優さんは表の名義でそのまま出演されていて新人さんというわけでもなさそうなんですが、ゲームの収録に慣れてなかったんでしょうか。

逆にフレイア役の大吟醸さんは正にピッタリな配役。フレイアのような野太い声で叫ぶキャラって女性声優さんは苦手な方が多いような気がしますが、めちゃくちゃ迫力のある名演技でした。凄い! 抱いて!

BGM

BGM作曲はMANYOさん、SHIMさん、新井健史さんの3人。
ボーカル曲以外の曲数は全部で29曲。思ったよりも少なめでしょうか。

個人的お気に入りは代表的な戦闘BGM「Blu Lightning」。スピード感のあるロック調の曲です。戦闘中はじっくりBGMを聴く余裕がないのでMUSICモードで改めて聴きたいですね。
「Unbreakable Heart」も熱い戦闘曲。エレキギターの旋律がカッコ良すぎる!
主にセットアップ画面で流れる「OUTSIDE」も意外な良曲です。メロディーは少ないんですがずっと聴いていられる映画音楽のような曲かと。

シリアスな場面で使われる「きみの光がみえる/きえる」は非常に悲しい曲ですが、ピアノの旋律が印象的。
終盤で流れる「n/a -Invisible Tears-」はこれぞバルド!と言わんばかりの名曲。熱い曲ながらピアノや電子オルガンの奏でる寂しげ旋律がとあるキャラを彷彿とさせます。

主題歌

タイトル作詞作・編曲備考
「Sign of Suspicion」KOTOKO高瀬一矢KOTOKOOP
「In this World」柚子乃高瀬一矢柚子乃ED

OP曲を歌うのはバルドシリーズ、というか戯画といえばこの方、KOTOKOさん。本編中のここぞという場面でBGMとして流れるのもバルドシリーズのお約束。
いつものように疾走感のある曲ですが、『FORCE』や『SKY』の曲と比べると正直ちょっと雰囲気が違う感じ。なんでかな~と思ったら作曲者がC.G mixさんから高瀬さんに変わってるんですね。
いやこの曲も決して悪い曲ではないんですけど、過去作の曲が良すぎた。

「In this World」はED曲のわりに力強い曲ですが意外とあってて良いですね。EDは必ずしもバラードにしなくてもいいんだなぁ。
ちなみにEDムービー中ではフルバージョンで流れますが、Musicモードではショートバージョンしか聴けません。なぜだ?

ムービー

HEARTは12:33くらいから

プロローグ後にOPムービーが流れ、一度ムービーを見た後は起動直後のアバンタイトルでも流れるようになります。

ムービー制作は神月社さん。
バルドシリーズらしく勢いのあるムービーで、使われている映像のうち1/3くらいはシュミクラムのCGです。
シュミクラムのCGはアニメーションもするのでかなり躍動感のあるムービーですね。
曲の終わりに「Believe Your JUSTICE.」の一言が入るのもシリーズおなじみ。

EDムービーは序盤に作中のCGを使った映像を流した後、曲のサビに合わせて『BALDR HEART』のタイトルと共にスタッフロールが流れます。こういう演出大好き。

攻略

攻略順は月詠→茉緒→ユーリ→凪で固定。各ルートに1つないし2つずつBADエンドがあります。後半の選択肢がフラグになってますが、選択肢を選んだ後も大きく展開が変わるわけではないので、「あの選択でよかったのか?」と不安になることがあるかも。最終章のタイトルがキャラの名前でなかったらBADエンドルートだと思ってください。BADエンドルートでしか見られないCGやHシーンもあります。

総プレイ時間はアクションパートにどれだけ時間を費やすかにもよりますが、各ルート2週ずつやるとしてだいたい50~60時間。BADエンドを回避していけば最終ルートクリアまで40時間くらいで行けるかも。ちなみにプレイ時間は各セーブファイルに記録されます。
各個別ルートへの分岐はクリアデータが必須なので、2週目以降のプレイは必ず前回のクリアデータのセーブファイルから行うようにしてください。当然兵装のレベルも持ち越すことができます。

そして何よりバルドといえばアクションパート。
システムとしては完成されているので前作から大きな変化はないのですが、相変わらず楽しすぎる!
いろんな兵装を試してあーでもないこーでもないとコンボ開発しているとあっという間に時間が過ぎていきます。
難易度もNOMALなら簡単すぎず難しすぎずのちょうどいい感じ。
ゲージ一本分(1000ダメージ)確実に削れるコンボを開発できれば、グッとアクションパートが楽になります。

ただ特定の兵装ばかり頼ってると他の兵装少女のレベルが上がらないので、クリアを目指しながら兵装少女のレベルも上げなくてはいけないというのも悩ましい。
攻略サイトもありますが、最初は自分で試しながら考えたほうが楽しいですね。

攻略Wikiはこちら→■BALDR Wiki

Hシーン

REPLAYモードに登録されるHシーンは各キャラ2~4個。中には未遂等も含まれるので、本番行為は実質各キャラ2回くらい。サブキャラにも1回だけHシーンがあります。

内容は割とオーソドックスなもので尺も短め。伏字やP音による卑語修正が入ります。ただエロゲーとしてはぶっちゃけあんまり使えない…かな?
過去のバルドシリーズでは仮想空間でのHも多かったんですが、今作ではほとんど現実世界での行為になります。
また今回はBADエンドも含めて凌辱シーンはありません。…ちょっと残念。

感想

バルドシリーズとしては前作『SKY』と人気を二分する『HEART』ですが、その評価に違わぬ作品でした。
シナリオが壮大だった『SKY』よりもややこじんまりとしたスケールなものの、人によっては「『SKY』より面白い」という人も結構いるので好みの問題かもしれません。

物語中では「記憶」が重要なキーワードになっています。思い返せば『SKY』でも記憶がテーマになってましたし、他にも「ワイアードゴースト」や「無意識領域(ES)」といった過去作にもあったワードが出てくるので、そういったことからも世界観のつながりを感じることができますね。

今作からの新システムとして追加された「兵装少女」。最初は硬派な世界観に合わないかな~とも思ってたんですが、大半の兵装少女は基本的にゲームパートにしか出てきませんし、物語中に出てくる「妖精さん」はゲームパートに出てこない代わりにシナリオにはがっつり絡んでくるので、その辺はうまく世界観とのバランスが取れている感じ。

シナリオに関しては過去のシリーズに負けず劣らず熱い展開の連続。個別ルートをクリアしていくたびに事の真相が少しずつ明らかになり、最終ルートで驚愕の真実が明かされ全ての決着をつけるというのはバルドシリーズらしい展開ですが、相変わらず燃えますね。

ただ個別ルートへの分岐がかなり早い時期に行われるため、各ルート序盤の展開が似通っていることがあります。一応同じようなイベントの時は描写が簡略化されることが多いですが、キャラとの初対面イベントを何度も見せられると「それは共通ルートで済ませとけよ…」と思ってしまうことは多少ありました。

普通こういうゲームだとシリーズを重ねるごとにシステムが複雑になって初心者お断りになってしまうことも多いと思うんですが、バルドシリーズはシステムの追加を最小限に抑えてるのでこの作品から入っても十分楽しめるのが良いですね。
シナリオも前作『SKY』は登場人物や組織が多くてやや複雑でしたが、今作では対立構造がシンプルでわかりやすいものになっています。
ヒロインの数も4人と少なくなったかわりに、各ヒロインの秘密や生い立ちを深く掘り下げている感じです。

シナリオも面白くゲームパートもハマる、バルドシリーズらしい完成度や満足度の高い作品でした。

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