25年前って何をしてたか覚えてますか?
今から25年前というと2001年、ちょうど21世紀最初の年です。JR東日本のSuicaがサービス開始し、ネットではWikipediaの日本語版が開設。経済界では三井住友銀行やUFJホールディングスが誕生し、政治では第一次小泉内閣が発足、アメリカでは同時多発テロが起きた年でした。若いエロゲプレイヤーさんはまだ生まれていなかったという人も多いのではないでしょうか。
今回紹介する作品はエウシュリー制作の『闇夜のPARENTE 幻燐の姫将軍Remastered』。「PARENTE」とはイタリア語で「血族」という意味になります。
サブタイトルが示すように、この作品はちょうど25年前の2001年4月に発売された『幻燐の姫将軍』のリマスター、というかフルリメイク作品になります。
四半世紀ぶりのリメイクってエロゲ業界ではかなり珍しいですね。そもそもエロゲ会社が20年以上存続することも少ないですし。
どんなゲーム?
現代のエロゲは物語を読むだけの「ノベルゲーム」タイプがほとんどですが、この作品は一般ゲームのようにステージをクリアしていく「遊べるゲーム」。制作しているエウシュリーは設立時からRPGやSLGを作り続けている稀有なブランドです。
ゲームシステムは格子状に区画されたマップの中で自分ユニットを動かして敵ユニットを倒していくステージクリア型のシミュレーションRPG。言ってみれば『ファイアーエムブレム』と同じようなシステムです。
ゲームバランスがよくできているので、この種のゲームに慣れた人でも初心者の人でも楽しめる絶妙な難易度になっています。
どんな物語?
物語は剣と魔法の世界を舞台に、人間と魔族のハーフである主人公・リウイが仲間と共に人間族の国であるメンフィル王国に戦いを挑んでいく王道的なストーリーです。
敵を倒すと仲間になるというのがこの種のSLGにおけるお約束ですが、女性ユニットを倒すともれなく「ぐへへ」な展開が待っています。エロゲだしね!
どんな人におすすめ?
『ファイアーエムブレム』や『うたわれるもの』といった王道的なファンタジーSLGが好きな人におすすめの作品です。もとは古いゲームですが、物語やシステムの完成度が高いので今からプレイしても全く色あせません。
それなりに時間がかかるので、一つのステージをじっくり時間をかけて攻略するゲームです。
またリメイク前の『幻燐の姫将軍』と続編である『幻燐の姫将軍Ⅱ』の間を補完するシナリオも追加されているので、旧作プレイ済みの人にとっても楽しめる内容になっています。
他作品との関係は?
シリーズとしてはエウシュリーの「戦姫シリーズ」の2番目の物語(EPISODE-2)。同じ戦姫シリーズである「戦女神シリーズ」と世界や登場人物が共通しています。
また広い意味では他のエウシュリー作品とも「ディル=リフィーナ」という共通の世界観でつながっていますが、別に他作品のプレイが前提というわけではありません。この作品(PARENTE)から始めても大丈夫。
戦姫シリーズは時系列的に『戦女神ZERO』→『幻燐Ⅰ(闇夜のPARENTE)』→『幻燐Ⅱ』→『戦女神VERITA』→『戦女神Ⅰ(天秤のLa DEA)』→『戦女神Ⅱ』という流れの壮大なサーガです。
『ZERO』と『幻燐Ⅰ(PARENTE)』の間に直接的なつながりはありませんが、『幻燐Ⅱ』と『VERITA』にはつながりがあります。なのでシリーズを通してプレイするのであれば『VERITA』の前に『ZERO』と『幻燐Ⅰ(PARENTE)』&『幻燐Ⅱ』をプレイすることを推奨。

特にこの『闇夜のPARENTE(幻燐Ⅰ)』という作品は単品だとストーリーが完結していないので、続編である『幻燐の姫将軍Ⅱ』も続けてプレイしましょう。というか物語的にはむしろ『幻燐Ⅱ』からが本番です。
- 難易度のやや高い、やりごたえのあるシミュレーションRPG
- 魔族と人間の戦いを描く王道的ファンタジーストーリー
- 続編ありきのためENDがやや唐突

【購入ガイド】現在はリメイク版一択
| タイトル | 対応OS | 発売日 | 入手難度 |
|---|---|---|---|
| 幻燐の姫将軍 | 98 2000 Me | 2001.4.27 | 並 |
| 幻燐の姫将軍 廉価版 | 98 2000 Me XP | 2003.10.31 | 並 |
| 闇夜のPARENTE 幻燐の姫将軍Remastered | 11 | 2026.4.24 | 易 |
リメイク作のパッケージ版は1種類のみ。
初回特典の類は特にありませんが、予約特典には追加マップの『時を辿る来訪者Data』DLコードが付属します。
ダウンロード版(FANZA独占)も同時に発売されているのでお好みで。
定価はダウンロード版のほうがちょっと安いですが、実売価格ではパッケージ版の方が安いと思います。Amazonだと9000円台前半ですね。
ただFANZAのダウンロード版は今現在ポイント還元率が高い(15%)ので、それを加味すると実質9000円ちょっとということになります。
新作なので当面割引にはならないかも。
リメイク元となった『幻燐の姫将軍』は古い作品ですが、中古ショップで今でもちょくちょく目にします。値段も1000円前後なので買いやすいといえば買いやすいですね。今のOSで動くかどうかは別にして。
【システム】比較的シンプルなSRPG
画面解像度は1600×900。これ未満のディスプレイではウインドウモードでしかプレイできないそうです。
操作はマウス以外にゲームパッド(XInput方式)も対応しています。
グラフィックの推奨環境はGeForceGTX 1060以上となっていますが、私の環境ではCPU内蔵グラフィック(Iris Xe)でも普通に動作しました。スペックが心配な方は体験版を動かしてみてください。
パッケージ版であっても初回起動時はDMMアカウントによるネット認証が必要になるので注意してください。
現在の最新バージョンはver1.0.2。致命的なバグがあるわけではないですが、結構修正点があるのであらかじめ当てておきましょう。
ADVパート
システムはシナリオを進めるADVパートとユニットを動かして敵を倒していくSLGパートに分かれます。
ADVパートは画面下にテキストが表示される通常のテキストアドベンチャー。
選択肢もないので物語に集中できます。
右クリックで出るメニュー画面から「情報」を選択すると地名や人名、各種用語の簡単な説明を見ることが可能です。
作中に直接出てくるわけではない「ディル=リフィーナ」や「三神戦争」といったシリーズ共通の専門用語の説明もあるので、エウシュリー作品が初めての方は軽く読んでおくと世界観がつかみやすいかもしれません。
有志の方が作られたまとめwikiには細かい設定も書かれていますが、ネタバレも結構含むのでプレイ前は見ないほうが無難かも。
SLGパート

そしてこの作品のメインとなるSLGパート。
正方形で区切られたマップ上でユニットを進軍させていく『ファイアーエムブレム』タイプのシミュレーションRPGになります。
若干ルールや操作方法独特なので最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、慣れれば問題ないと思います。チュートリアルがかなり親切なので、あらかじめプレイしておきましょう。
ただ正直なところ操作性は良くないです。
というのもSLGのマップは高さを感じるクォータービュー的なアングルになっているのですが、高さが災いして木や建物に隠れた場所が非常にクリックしにくいんですよね。最近の一般ゲームならマップの向きを変えられるところですが、このゲームはそういう機能もないですし。
ゲームパッドを使えば簡単に選べますが、それだと直感的な操作がしづらいんですよね。
一番特徴的なのはターン(ゲーム中の名称は「ラウンド」)のシステム。
このゲームもいわゆるターン制なのですが、味方と敵でターンが分かれているわけではなく、1回のターンで敵味方関係なく早い順にユニットの順番が回ってきます。なので敵が「あと一撃で倒せる」という状況になっても、敵の方が先に順番が回ってきたりすると攻撃されたり回復されたりするので、いい意味でもどかしさと緊張感がありますね。
画面下に行動順が表示されるので、それを見ながら味方の行動を決めていく、というのが基本的な戦術になります。
1ターンに動かせる総量(フレーム)が決まっていて、一定値に達するとターン終了になります。大体1ターン(ラウンド)でキャラ1人当たり4~5回くらい動かすことになるかと。
セーブは基本的にターン終了時しかできないので注意してください。
SLGパートは1ステージクリアするのに結構時間がかかります。
1回に1時間くらいかかることも珍しくありません。敵の数がかなり多いうえに、敵の思考時間が1体当たり数秒かかる場合もあるのでちょっとテンポは悪いですね。この辺はPCのスペックにもよるかもしれませんが。
ゲーム開始時は難易度を「ヘタレ」「普通」「難しい」「姫神」から選ぶことができます。難易度を上げるごとに敵が強くなったりセーブ回数が限られたりしますが、最初は「普通」を推奨。途中で変更することはできませんし、「普通」でもそれなりに歯ごたえがあります。
また難易度と同時に味方ユニット敗北時の扱いも「オリジナル」と「カジュアル」から選ぶことができます。
「オリジナル」では敗北と同時にユニットが死亡し、その後のストーリーにも登場しません。昔の『ファイアーエムブレム』と同じですね。
「カジュアル」では負けても次のステージで復活します。『うたわれるもの』と同じタイプ。
「オリジナル」だとかなり難易度が跳ね上がるので、初回プレイは「カジュアル」にした方が無難。なので「オリジナル」は2周目以降にしましょう。キャラの死亡が分岐の条件になっているルートもあります。
また2周目以降はキャラクターのレベルやアイテム、所持金などを持ち越すことができます。いわゆる”強くてニューゲーム”ですね。
持ち越すと通常ステージはかなりヌルくなりますが、2周目からプレイできる追加ステージは敵がかなり強く、キャラを持ち越すことが前提の難易度になっています。
ただキャラクターの成長はLV30で頭打ちですし、裏ボスのような存在もないのでやり込み要素は少ないですね。(一応シリーズ恒例のエウシュリーちゃんはいますが)
各キャラクターもアイテムを使ったクラスチェンジはありますが、単にスキルやステータスを底上げするだけのもの。ステータスの上限も決まっているので成長の自由度はほとんどありません。
【シナリオ】魔族側から見る王道ストーリー

シナリオライターはエウシュリーの横比良こゆきさん。旧作を担当した鶴来カスミさんと小泉裕さん、加えて『幻燐Ⅱ』の松江旺來さんの名前もクレジットされています。ベースになっている旧作のシナリオを横比良さんがリライトしたという形でしょうか。
物語は魔神グラザと人間の女性との間に生まれた半魔人の青年リウイ・マーシルンが主人公。
母と父を人間族に殺され、復讐に燃えるリウイが数少ない配下と共に両親を殺した人間族の国メンフィル王国に侵攻を開始するところから始まるファンタジーRPGストーリー。
人間が魔族を倒す普通のファンタジーとは逆の立場の物語になりますね。
リウイの父・魔神グラザを倒した人間の勇者パーティーも出てきますが、完全に悪役です(笑
物語は全8章+αの章別構成。
シナリオ自体は通常のビジュアルノベルと比べるとかなり短いのでテンポよく進みます。
内容もかなり王道的で、奇をてらったものではありません。
いくつか国の名前が出てきて混乱しそうですが、とりあえずリウイたちの侵攻目標である「メンフィル王国」とその友好国である大国「カルッシャ王国」を覚えておけばOKです。
この種の作品だと戦いで負けた相手に温情を与えて逃がしたりすることも多いと思うんですが、この作品では仲間になるキャラ以外の敵は基本的に殺してしまいます。この辺結構シビアですね。
敵の王様や将軍はまだともかく、忠義に厚くて有能そうな若い騎士たちもさくっと殺してしまうのはSLG的にもったいないなぁと思わなくもないかも。
【グラフィック】旧作から全面リニューアル
メインの原画は旧作と同じ鳩月つみきさん。加えて”やくり”さんと”よしだたくま”さん。
イベントCGはちょうど100枚。アペンドシナリオを導入するとプラス3枚。
だいたい6割くらいがHシーンのCGでしょうか。1周しただけではすべてのCGは解放されません。
立ち絵とイベントCGは全面的にリライトされていて構図も変わっています。
旧作とはかなり雰囲気が変わっていて、今風の可愛らしいキャラデザになっていますね。
特にイリーナやティナのようなキャラは丸っこくて日常アニメに出てきそうな見た目になってます。旧作をプレイした人にはちょっと違和感があるかも。


この種のファンタジー世界だとビキニアーマーみたいなのが定番ですが、この作品の鎧はちゃんと全身を覆っていて露出度は低め。こういうシックな装いもいいですね。
逆に魔族側のキャラはカーリアンやファーミシルスをはじめ露出度がかなり高め。腹筋も締まっていてカッコいいです。
【キャラクター】SLGとしては少な目

![]() リウイ | 本作主人公の青年。魔人と人間の間に生まれた半魔人。 人間族に迫害され、両親を殺された復讐のために闇夜の眷属(魔族)の配下を率いて人間族の国メンフィル王国への侵攻を決意する。 |
![]() イリーナ | カルッシャ王国の第三王女。王族の立場に強い誇りと責任感を持つ女性。 友好国であるメンフィル王国の王子との婚姻が決まっている。 |
![]() ペテレーネ | リウイの父親の代から仕えていた修道女。 臆病な性格なため常に頭巾で顔を隠している。 |
![]() ラージャ | 盗賊を生業とする少女。金目のものに目がないが陽気で憎めない性格。 人間族ではあるが地下迷宮のお宝目当てでリウイに協力する。 |
![]() カーリアン | リウイの幼馴染で魔族の剣士。気ままな性格で諸国を放浪する。 リウイより年上で面倒見のいい姉貴分。 |
![]() リネア | 傭兵稼業をしている人間族の女剣士。正義感は強いが無鉄砲な性格。 旅の途中でエスカーナとシーナに会い行動を共にする。 |
![]() エスカーナ | 亜人間族の魔術師。幼く見えるが年齢は300歳を超える。 子供のように無邪気な性格だが、魔術の知識に貪欲でどんな手段を使っても新たな魔術を学ぼうとする。 |
![]() シーマ | 弓の技術にたけた傭兵。仕事を得るためリネアやエスカーナと共にメンフィルを目指す。 冷静な性格だが日々の糧を得るためなら体を売ることも厭わない。 |
![]() リスティ | リウイの使い魔である睡魔族の少女。 のんびりとした性格で村の子供たちと一緒に遊んでいる。 |
![]() ファーミシルス | 3対の翼をもつ飛天魔族の戦士。忠義に厚い性格だが常に強い主を求めている かつてはリウイの父に仕えていたが今は別の魔族に従う。 |
このほかにリウイ軍の参謀であるケルヴァン、開拓地の集落で修道女をするティナ、マーズテリアの聖騎士シルフィア、カルッシャ王国の仮面の女・姫将軍などが主な登場キャラ。
この種のSLGとしては仲間になるキャラが少な目。一応傭兵や使い魔をすべて使えばそれなりの人数にはなりますが、キャラ特性がかぶっているのであんまり意味はないかも。傭兵はどちらかというとメインキャラが死んでしまったときの補充要員ですね。基本的にメインキャラのみでクリアできると思います。
パッケージ絵にがっつり描かれているティナはなぜか仲間になりません。いかにも回復要員になりそうなキャラですが、旧作でも仲間にならないみたいですね。
個人的お気に入りは聖騎士のシルフィア。
誇り高きマーズテリアの騎士が魔族に負けてぐへへ…というエロゲみたいな展開もそそるんですが、その後のシルフィアとリウイの関係性がすごく良いんですよね。

【ボイス】一部は旧作と同キャスト
| 大波こなみ(イリーナ) | 一ノ瀬こまち(ペテレーネ) | 葵時緒(ラージャ) | 青山ゆかり(カーリアン) |
| 綾音まこ(リネア) | 風花ましろ(エスカーナ) | 黒森オシカ(シーマ) | 葉月ひかり(リスティ) |
| 花宮楓(ファーミシルス) | 未来羽(姫将軍) | ダイナマイト♡亜美(ティナ) | |
| 佐藤里夫(リウイ) | 對馬芳哲(ケルヴァン) |
主人公以外フルボイス。主人公のリウイにもSLGパートでは声が付きます。
リメイク元の『幻燐の姫将軍』からは一部のキャストが変更になっていますね。
音質に違和感がないので、音声はすべて新録でしょう。
一部の声優さんは兼ね役になっていますが、特に何かの伏線というわけではありません。
イリーナ役の大波こなみさんは25年前から同じキャラで続投。さすがにちょっと年期は感じますが、違和感というほどではありません。25年前とほとんど声が変わらない青山ゆかりさんが異常なんです(笑
00年代声優の代表格・ダイナマイト♡亜美さんは、最近はエウシュリーかでぼの巣製作所くらいしか聴く機会がないのですが、お元気そうで何よりです。
【BGM】基本的に旧作のアレンジ
BGM作曲は森野いずみさん。
BGM鑑賞モードで聴ける曲はボーカル曲を除くと18曲。
少なめな感じがしますがメインがSLGと考えるとこんなもんでしょうか。
すべて曲タイトルに「arr.」がついているので旧作のアレンジバージョンっぽいですね。
全体的にダークファンタジーっぽい曲が多いです。
個人的お気に入りは「揺らめく覇権と栄枯の御璽(ぎょじ)arr.」。王族の権威を示したような荘厳な曲です。前半の重厚なメロディが印象的。
戦闘マップで流れる「勝利の軍配を掲げよ arr.」は一番聴く機会が多いであろう曲。イントロの勇ましさとその後の静けさのメリハリが休息と進軍を繰り返すリウイ軍の戦いを思わせます。
【主題歌】歌い手らしさがにじむ良曲
| タイトル | 作詞 | 作・編曲 | 歌 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 「Phantom phosphorescence」 | 松長暁生 | 西坂恭平 | 島みやえい子 | OP |
| 「Re:導かれし魂の系譜」 | 島みやえい子 | 森野いずみ | 島みやえい子 | ED |
主題歌を歌うのは元I’veのえい子先生こと島みやえい子さん。
私らの世代だと00年代のエロゲーやアニメ『ひぐらしのなく頃に』のテーマソングで有名な方です。
最近は後進の育成がメインとなっているみたいですが、今でもこうして新曲を聞かせてくれるのはうれしい限り。
OP曲はえい子先生らしい流れるようなボーカルと力強いサビが特徴的。これから始まる戦いに挑むリウイたちにふさわしい曲です。
ED曲「Re:導かれし魂の系譜」は続編にあたる『幻燐Ⅱ』のOP曲のアレンジ。もうこれは完全にファンサービスですね。旧作のリメイクだからこそできる演出です。
【ムービー】過酷な戦いを予感
序章終了時にOPムービーが流れます。
基本的にゲーム内のCGを加工して動かしたものですが、ごく一部にアニメーションも入る構成。
スピード感のある作りでリウイたちの挑む過酷な戦いが想起されます。
敵味方あわせてほとんどのキャラを紹介していくのがRPGっぽくていいですね。
【攻略】歯ごたえのある難易度

SLGパートの注意事項
SLGパートの難易度はやや高め。
クリアできないほど難しい、というわけではないものの、味方を死なせずに勝とうとすると結構大変です。ユニットが育ち切っていない中盤までは特に。
この種のSLGでは定番ですが、敵は攻撃の届く範囲で一番弱いキャラから狙ってきます。魔法や弓での攻撃は射程も長いので、後ろにいるキャラも油断できないですし、一人で突出したら敵の遠距離攻撃の集中砲火を受けてやられてしまう、なんてこともよくあります。
難易度普通ならセーブ回数に制限がないので、毎ターン必ずセーブするようにしましょう。
大事なことなのでもう一度言います。必ず毎ターンセーブしましょう。セーブを忘れると絶対に後悔します。
ユニットの状況によってはセーブ直後にキャラがやられて詰んでしまうこともありうるので、ロールバックできるようにセーブファイルを2つに分けて交互にセーブしておくと安心です。
シナリオ分岐
シナリオ中に選択肢はありませんが、SLGパートの結果次第で4つのルートに分岐します。
そのうちの一つが言ってみれば正史エンドで、ラストが続編である『幻燐の姫将軍Ⅱ』に直接つながります。分岐自体はそれほど難しくはなく、仲間にできるキャラをすべて仲間にして各章のクリア条件を満たしていれば普通にたどり着くはずです。
むしろほかのエンドの方が意識して進めないとうまく分岐しないかもしれません。
分岐にかかわるのは1章・3章・5章・7章のSLGパートの結果。クリア条件を満たさなかったり特定の敵を倒さなかったりするのが分岐のフラグになります。
具体的な分岐条件は有志の方が作られた攻略wikiを参考にしてください。
というかまぁぶっちゃけ正史エンド以外はわざわざ見なくてもいいかも。
1周するだけでも結構時間かかりますし。
1周目は普通に正史エンドをクリアして、2周目に追加MAPをクリアしつつほかのエンドのどれかを見る、という形でもいいかと思います。
プレイ時間は人によって大きく違ってくると思いますが、可能な限りサブMAPも攻略していくと最初の1周にかかる時間がだいたい30~40時間でしょうか。
SLGパートにかなり時間がかかります。ハッキリ言ってシナリオパートよりもはるかに長いです。
【Hシーン】捕らえた敵キャラにやることは一つ

シーン回想で見られるHシーンは27個。
イリーナが4回でファーミシルスが3回、ほかのキャラは大体1~2回。
尺はやや短めで1回につき2枚のCGが使われます。卑語は言わないのでP音等による修正はありません。
BGVもありますが、セリフと重なっていることも多いのでちょっと聞き取り辛いですね。
各キャラ最初のHシーンは凌辱、もしくはそれっぽい強制的なHになります。触手による凌辱も一部にあり。
2回目以降はほぼ和姦で割とオーソドックスなもの。
「敵に捕まったら凌辱される」というのは、エロゲならではのシチュですね。個人的には大好きです。こういうのがあるからこそ、相手も命がけで戦ってくる。イリーナ王女を守るカルッシャ王国の騎士たちはまさにそう。これと比べると一般ゲームのSLGの世界観がヌルく見えます(笑
胸の大きさは普通~やや大きめ。大きさ的には好みなんですが、胸のふくらみが鎖骨の下あたりから急に盛り上がる感じが多いのでやや漫画チックです。仰向けでも胸の形はほぼ変わりません。他のエロゲでもこういう描き方は多いんですが、個人的にはもうちょいなだらかな形が好み。
【感想】期待を裏切らない王道ファンタジー

意外と言っては何ですが、元は25年前のゲーム、しかもベースとなるシステム自体はファミコン時代からあるシンプルなものなのに時間を忘れてハマり込んでしまいました。やはりいつになってもSLGというのはいいものです。『ファイアーエムブレム』や『スパロボ』シリーズが長く続いているのも頷けます。
難しすぎず簡単すぎないSLGパート
SLGパートは難易度普通でもそれなりに難しく、やりごたえのあるゲームバランスでした。
特に仲間の少ない序盤から中盤にかけては攻撃役や回復役が1人でも死んでしまうとクリアが困難になってしまうのでいかに死なせないように立ち回るかという緊張感がありますね。
逆に言うとゲーム終盤では良くも悪くもオールラウンドに強いキャラが育ってくるので、少々強引な進め方でも勝ててしまいます。敵からの被ダメージが1とか普通にありますし。
こうなると作業感が半端ないので、レベル上限に近くなったキャラはあえて出撃させず、弱いキャラの育成を兼ねてプレイした方が楽しめるかも。
ただ弱すぎると今度はまともにダメージが通らないので、あらかじめ多くのキャラ(使い魔や傭兵を含め)をバランスよく育てた方がいいですね。
また各ステージは結構うまく作られていて、(味方によほど強いキャラがいない限り)単純な力押しだけでは勝てないようになっています。
敵の方が圧倒的に数が多くて物量で攻めてくるんですが、こちらが上手く頭を使って戦術を考えるとちゃんと勝てるようになってるんですよね。
橋のような隘路で敵の進軍を止めて1体ずつ撃破したり、敵をうまく誘導してこちらに有利な場所へ誘い込んだり、味方を二手に分けてこちらの主力が敵を押し止めている間に別動隊を迂回させて敵の背後を取ったり(そのための迂回路もちゃんと用意されてる)、こういう工夫した攻め方ができるようなステージの作りになっています。
また実にRPG的なステージのギミックもあって攻略が単調にならないようになっています。
特定の場所を占拠するとそれがスイッチになってどこかの道が開いたり、喜び勇んで宝箱を取ったら突然敵が現れて囲まれたり。
そういったギミックはほぼ事前のヒントがないので、自分でいろいろ予想したり試したりしながら手探りで攻略していく楽しさがありますね。
王道的なストーリー構成
物語自体は小勢力だった主人公が仲間を増やし1国と対等に戦っていくという、ある意味王道的な展開です。ただ序盤から中盤にかけては小競り合いのような戦いも多く、戦争感はやや薄い感じ。『ファイアーエムブレム』や『うたわれるもの』のような国家を股にかけるスケールの大きな戦争を期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
物語は明らかに続編ありきの構成になっています。本格的な戦争は続編である『幻燐の姫将軍Ⅱ』で描かれるので、そちらに期待しましょう。本作(幻燐Ⅰ)は言わば前編、というかむしろ序章のような感じでしょうか。
ストーリーは短いながらも主人公であるリウイの立場の変化をうまく描いています。特に仲間との関係性が顕著で、初めは敵として相まみえたキャラが共に戦う配下となり、やがてリウイが一国の王となると仲間から「陛下」と呼ばれるような主従関係になる。こういうのは大河ドラマを見ているようでいいですね。臣下となった後も共に戦った戦友として互いにリスペクトも感じますし。秀吉や家康の配下もこんな感じだったのでしょうか。
また単純に隣国を滅ぼしていくのではなく、交渉や駆け引きによって同盟国を増やしていくのもいい意味で政治色があっていいですね。続編で描かれる「幻燐戦争」への布石にもなっています。
ただラストはちょっと唐突というか、「え?そこで終わり?」というところで物語が終了してしいます。TVアニメで言うところの「一期終了」というよりは「分割2クールの前半終了」という感じなので、モヤモヤ感は残るかも。
どうせリメイクするなら幻燐ⅠとⅡを一度にプレイしたかったですがやっぱり難しかったのでしょうか。
今のところ幻燐Ⅱのリメイクは発表されていないので、正直なところもどかしさはありますね。
自分は一応旧作の『幻燐Ⅱ』は購入済みなので近いうちにプレイしたいと思います。
・関連作品リンク
エウシュリー作品 戦姫シリーズ
やりごたえのあるSLGが好きな方に
魔族が主人公のRPG














