2000年代作品美少女ゲームレビュー

エロゲーレビュー『殻ノ少女』(InnocentGrey 2008年)

今回紹介するのは、独特の世界観が魅力のブランド・InnocentGrey(通称イノグレ)制作のサイコミステリー作品『殻ノ少女』。エロゲーでは数少ない、本格的なミステリー作品です。
美少女ゲームアワード2008・BGM賞&プロモーション賞金賞、シナリオ部門&グラフィック部門優秀賞受賞。

この作品はイノグレの「殻ノ少女シリーズ」3部作『殻ノ少女』『虚ノ少女』『天ノ少女』(全て『からのしょうじょ』と読みます)の第1作にあたるものなので、後のシリーズ作品もプレイするなら必ずこの『殻ノ少女』からプレイするようにしてください。

またイノグレのデビュー作である『カルタグラ』も同じ世界観で、時系列的には『殻ノ少女』の数年前の出来事になるため出来ればプレイしておきたいところ。
ストーリーのつながりはないので、別に『殻ノ少女』からプレイしても致命的なネタバレにはならないのですが、一部の登場人物が共通するため、結果的に「この子は前の事件で犠牲にならないんだな」ということがわかってしまいます。

物語は戦後間もない昭和31年の東京を舞台に、私立探偵の時坂玲人が連続猟奇殺人事件の捜査を依頼されたところから始まるミステリー作品。
単に物語を読むだけでなく、プレイヤーが能動的に証拠を探して犯人を推理するという、90年代の古きよきアドベンチャーゲームのようなシステムです。

全体的に暗い雰囲気で、何の罪もない少女が容赦なく惨殺されることがあるため、かなりの鬱展開があることを覚悟してください。
ミステリー好きの方はもちろん、一般的な萌えエロゲとは一線を画するシックな雰囲気を味わいたい方にもおすすめの作品です。

ちなみにこの作品は体験版が本編未収録の前日譚になっているので、普段体験版をプレイしない人も本編の前にプレイしておきましょう。

  • 昭和30年代の日本を舞台にした本格ミステリー
  • 自力でのクリアが難しい攻略難易度
  • 杉菜水姫さんによるシックで美麗なグラフィック
ブランドInnocent Grey
ジャンルサイコミステリィ
アドベンチャー
初回発売日2008.7.4
DL版価格5,029円
シナリオ鈴鹿美弥
原画杉菜水姫
おすすめ度80
シナリオ傾向

あらすじ

昭和三十一年、三月。敗戦から十年が過ぎ、在りし日の姿を取り戻しつつある街、東京。
私立探偵の時坂玲人は、井の頭公園にてひとりの少女から変わった依頼を受ける。

「捜して欲しいんだ。――私を。本当の、ね」

同時期、巷では奇妙な猟奇犯罪が多発していた。
少女ばかりが誘拐され、身体の一部と子宮を切除されて殺される。
警視庁捜査課の魚住夾三は、昔馴染みで元同僚の時坂に事件の調査を依頼する。

保谷町の端にある、私立櫻羽女学院。時坂の妹紫が通う此処で、女学生がふたり行方不明となっていた。
学院の教頭の佐伯時生は、紫の兄である時坂に行方の捜査を依頼する。
時坂は三つの依頼を同時に受けた。
佐伯の頼みを聞き入れる形で女学生の情報を探る為に櫻羽女学院へ教師として潜入する。
(以下略)

公式サイトより

購入ガイド

タイトル対応OS発売日入手難度
殻ノ少女2000 XP Vista2008.7.4
PARANOIA Innocent Grey premium BoxXP Vista 72010.12.3
殻ノ少女 FULL VOICE HD SIZE EDITION7 8 102019.12.20やや難
殻ノ少女 FULL VOICE HD SIZE EDITION 普及版7 8 102020.1.17

無印の『殻ノ少女』は初回版と通常版がありますが内容物に違いはありません。ただ初回版はCDケースサイズの紙製パッケージなのでショップで見つけにくいですね。

『PARANOIA~』はイノグレの過去作『カルタグラ』『PPピアニッシモ』『和み匣』『殻ノ少女』を収録した文字通りプレミアムボックス。

『~FULL VOICE HD SIZE EDITION』(以下「HD版」)は主人公ボイスと新規ムービーを追加して解像度をHDサイズにしたもの。特典としてサントラCDと小説が付きます。2回再販されていて第一版から第三版までありますが基本的に同じものです。ただ版によって中古価格が違うので注意してください。
普及版も出ていますがこちらの特典はサントラのみ。

今から買うなら「HD版」を推奨。通販でなら普及版が新品で購入できます(むしろ中古ではあまり見かけない)。
特典付のHD版はプレミア価格になっていることが多いのでコレクター向け。パッケージデザインにCGが使われておらず、非常にシックでシンプルな見た目になっています。同じシリーズ作品である『カルタグラ』や『虚ノ少女』『天の少女』とデザインが共通なので並べて飾りたくなりますね。

ただ値段があんまり安くなく、中古の流通量も少ない(無くはない)のでサントラ目的でなければダウンロード版を推奨。ちょっと安い(7800円)上に、ブラウザ版にも対応しているのでOSに依存せずプレイすることが出来ます。
イノグレは滅多にセールを行わないので欲しい時に買いましょう。ただ非HD版も並行して配信されているので、購入するときは間違えないようにしてください。非HD版はどうしても安く済ませたい人向けですね。

中古ショップでよく見かけるのは無印の初回版のみで、その他はあんまり見かけないですね。入手困難というほどでもないですが。

またゲーム以外にPlatinum Milkyから全二巻のアダルトアニメも出ています。

以下、非HD版のレビューになります。(画像は都合によりHD版)

システム

ゲームは大まかにADVパートと推理パートに分かれます。
ADVパートはテキストを進めつつ選択肢や場所移動を選ぶ良くあるシステムです。主人公視点の場合はテキストが横書きのメッセージウインドウに、主人公以外の視点の場合は全画面に縦書きで表示されます。

推理パートは証拠を集めたり、証拠から事件の犯人等を推理したりします。
証拠集めは遺体の発見現場や被害者の部屋で背景絵からマウスカーソルを当てて探すんですが、地味にめんどくさい上にきちんと調べないと証拠を取り損ねたりもします。
集めた証拠は人物録と共に”手帳”に自動で書き込まれ、その中から推理パートで適切な証拠や人物を選ぶ、という流れ。

画面サイズは800×600。(HD版は1280×720のワイド画面)
ディスク版(非HD版)は初回起動時にシリアルNoを入力させる上に、ディスクレス起動もできません。しかもディスクチェックの時間がちょっと長いので地味にダルいですね。

ちなみに私の環境(Windows7 32bit)の場合、そのままだと上手くフルスクリーン表示になりませんでした。ウインドウサイズのまま画面の中央に表示される、いわゆるドットバイドット表示になってしまいます。
これは昔のゲームあるあるで、こういう場合はドットバイドットの状態でCtrl+Alt+F11の同時押しをして、PCの解像度を強制的にソフトに合わせることによりフルスクリーンにすることが出来ます。(ディスプレイがワイド画面だとアスペクト比が維持できないかも)
ただこの方法だとゲームを終了したときにOSの解像度が800×600のままになるので戻すのがめんどくさいですね。

シナリオ

シナリオライターは鈴鹿美弥さん。シリーズの前作『カルタグラ』では飯田和彦さんとの共同執筆でしたが今作では単独で書かれています。もちろん前作と世界観は共通してますし、テキストの雰囲気もそんなに違いはありません。

主人公の時坂玲人が猟奇殺人事件の解決を依頼され、調査のために被害者の通っていた女学園に教師として潜入していく、という物語なんですが、ミステリーというよりは探偵小説に近い感じですね。
アリバイとか密室トリックのようなパズルめいた謎は出てこず、「誰が」「何のために」犯行を行ったかを推理していきます。

シナリオは萌えシーンやギャグシーンのほとんどない、エロゲとは思えないほどシックな作り。まるで一般小説を読んでいるような感じです。
恋愛描写も(無くはないものの)かなり薄い感じなので、女学生とキャッキャウフフするような展開は期待しないでください。

またこの作品はシナリオ構成がやや特殊で、いわゆるヒロインごとの個別ルートは基本的にありません。事件解決までの大筋の流れは共通で、捜査状況により終盤の展開だけ異なったり、途中で殺されてバッドエンドになったりします。

グラフィック

原画はイノグレの看板原画家・杉菜水姫(すぎなみき)さん。CG統括に人気イラストレーターの珈琲貴族さん。
イベント絵は全部で101枚。
杉菜水姫さんによる美しいCGはこの作品の魅力のひとつ。シナリオの雰囲気に合う、非常に落ち着いたシックな画風で、思わず見惚れてしまいます。
また背景も凄く細かいところまで書き込まれていて、戦後の雰囲気がよく出ています。

ちなみに殺害された被害者の画像は結構グロいので覚悟しておいてください。ぼかし等の処理は基本的にありません。

キャラクター

冬子と時坂

朽木 冬子
私立櫻羽女学院に通う、大人びていてマイペースな少女。
主人公の玲人に対し「本当の自分を探してほしい」という意味深な依頼をする。

時坂 紫
玲人の妹でしっかりもの。時坂家の食事から掃除まで家事全般を担う女学生。
趣味は虫集め。

四十宮 綴子つづりこ
紫の親友で女学生兼小説家。通称トジ子。
性格は明るくて快活。真面目でおとなしい学生の多い女学院の中では異質の存在。

水原 透子
冬子の親友で同じ美術部に所属する女学生。
冬子に対しては友人以上の感情を持つが、嫉妬深いため冬子に近づく玲人には敵対的。

葉月 杏子
吉祥寺で喫茶店「月世界」を営む女主人。おっぱいでかい。
玲人とは同い年で古い知り合い。既婚者だが夫はすでに他界。

時坂 玲人
本編主人公。殺人事件等を専門に扱う私立探偵。
元警察官で、警視庁の魚住夾三や探偵の高城秋五とは旧知の仲。

高城 秋五
前作『カルタグラ』主人公。玲人の友人で上野に探偵事務所を開いている。
前回の事件の後、和菜と結婚。まるでエロゲの主人公のように目元が前髪で隠れている。

この他にもにも様々な登場人物が30人以上出てきます。ちょっと多過ぎかも。
前作『カルタグラ』からは秋五と和菜の他に初音も登場します。初音ちゃん大きくなったなあ。

話が進むたびに増えていく登場人物に圧倒されそうになりますが、それぞれ立場や性格が異なっているのでそんなに混乱することはないかと。”手帳”に人間関係も整理されるので、「こいつ誰だっけ」と思ったら手帳を参照しましょう。
ただ序盤の事件の被害者はほぼ名前しか出てこないので、誰がどの事件の被害者だったのかわかりにくいところはありますね。

ボイス

あじ秋刀魚かわしまりの日向葵吉田美海
柚木かなめ雅姫乃一色ヒカル秋城柚月
機知通滝沢アツヤ原田友貴広野大地
馬並硬太八神大輔髭内悪太

主人公以外フルボイス。(HD版は主人公にも声がつきます)

この作品は製作時に主要5人のキャストを決める際に、公開オーディションを行ったことでも話題になりました。
プロアマ問わず数百人の応募があったそうで、そんな中メインヒロインである冬子役に決まったのがあじ秋刀魚さん。当時出演経験ゼロでの大抜擢でしたが、この英断が正しかったのはその後のあじ子さんの活躍を見れば一目瞭然。
まぁ正直なところ演技に関してはちょっと初々しさがありますね。いや決して下手ではないんですが、抑揚のつけ方がワンパターンなので機械音声っぽく聞こえてしまうこともしばしば。
でもいいんです! なんせこれがデビュー作ですから! この後めっちゃ上手くなるから!

男性キャストの中では滝沢アツヤさんのオッサン的な演技と声質がまさに魚住役にぴったり。この方、調べてみたら結構なベテランさんで、アニメにはほとんど出ておらず、主にナレーションとゲームをメインに出演されている尾崎準さんという方の別名義らしいです(本人が公表)。こういう声優さんもいるんですねぇ。

BGM

BGMの作曲はLittele WingのMANYO(まにょっ)さん。ミュージックモードに登録される曲数は26曲。
全体的にシックで大人っぽい曲が多いですね。
インパクトのある曲は少ないですが、聴けば聴くほど味が出る良い曲ばかり。萌えゲーアワードBGM賞受賞も頷けます。

個人的なお気に入り曲は、作品のメインテーマでありタイトル画面にも流れる『殻ノ少女』。ピアノのどこか物悲しい旋律が哀愁を誘います。
包み込むようなピアノソロが印象的な『Crescent』は物思いにふけりたいときに流したい曲。
ピアノやフルート、ギターなどの楽器が奏でる日常曲『Lilac』はいつまでの聴いていたい良曲。
シナリオ終盤に流れる『パラノイア』は、聴くと思わず「どうしてこうなった・・・」と落ち込みたくなります。

主題歌

タイトル作詞作・編曲備考
「瑠璃の鳥」六浦館MANYO霜月はるかED

ボーカル曲は1曲だけなんですが、霜月はるかさんらしい優しくも力強い曲で、これまがた良い曲なんですよ。
歌詞はちょっと抽象的なんですが、プレイし終わってから改めて確認すると凄く内容に沿ったものだと気付かされます。
ただなぜかミュージックモードでボーカル曲を聞くことができません。

この曲はサントラだけでなく、霜月はるかさんのアルバム『導きのハーモニー』または『Innocent Grey Haruka Shimotsuki Collection「トロイメライ-Traumerei-」』 にも収録されています。
単品でもデジタル配信されているので簡単に入手することが可能。

ムービー

非HD版はなぜかOPムービーがありません。(HD版でOPムービー追加)

こちらはHD版のデモムービーです。

攻略

調査パート

この作品、というかこのゲーム、攻略難易度が鬼のように高いです。攻略サイトなしでフルコンプできた人いるのか?ってくらい難しい。

まずこのゲームは他の一般的な美少女ゲームとは違い、ヒロインを攻略するのではなく、あくまでも事件を解決することが目的です。なのでヒロイン別のルートやエンディングはありません。
ただヒロインに対する好感度やフラグのようなものはあって、それによってエンディングまでの展開が変化します。

このゲームにおいてプレイヤーが行うアクションは、
・ストーリー中に現れる選択肢を選ぶ
・1日2回(毎日ではありません)の場所移動を行う
・調査パートで現場を調べる
・推理パートで推理を行う
の4つ。

ストーリー中の選択肢はまだ予想は付きやすいですが(それでも他のゲームよりは難しい)、場所移動に関しては行き先が多いうえに移動先で誰と会うのかわかりにくく実質運任せになるため、この時点で自力攻略は無理かと。

調査パートは背景の絵の中をマウスカーソルを動かして調べていく、いわゆるポイント&クリック方式のですが、これも非常に難しいんですよ。
メチャメチャ狭いところをピンポイントで調べなければいけなかったり、同じところを何度も調べる必要があったり、調べる順番も重要だったりします。
例えばとある調査パートでは、机の上→本棚→本棚→本棚と調べると重要な証拠を発見できますが、本棚→本棚→机の上という順番で調べてしまうと証拠を見つけられずに調査が終了してしまいます。鬼か!

そして最後の推理パート。集めた証拠や人物から適切なものを選択していくのですが、これはまぁわからなくても時間をかければ総当たりで何とかできるレベル。ただ証拠を漏れなく集めていればの話ですが。
証拠を集めきっていないのに推理パートになってしまうと、どれを選んでも正解にならないというドツボにハマります。私はコレでハマりました…。

総プレイ時間は迷いながらゆっくりやって20~25時間くらい。
シナリオ構成はエロゲーとしてはやや特殊で、一つのメインルートがあって、途中で選択をミスったりするとBADエンド、事件を解決すると捜査状況により4種類のエンディングに分岐します。
4つのエンディングのうち主題歌の流れるものが1つのみで、おそらくこれがTRUEエンド。ここから次回作『虚ノ少女』に繋がっていきます。

Hシーン

シーン回想に登録されるHシーンは12個。冬子が3回で夏目さんが2回、他のキャラが1回ずつ。モザイク越しの陰毛描写があります。
尺はやや短め。行為自体はきわめてオーソドックスですが、口や胸でするシーンが結構多いですね。
なんというか愛し合って行為に及ぶというよりは、どことなく退廃的で慰めあうような雰囲気です。

あとこれは原画家さんの個性だと思いますが、乳首の描き方がやや独特。陥没というわけではないものの、太くて短い乳首です。

感想

エロゲー業界では異色の、戦後の昭和が舞台のミステリー作品『殻ノ少女』。それも異常な狂気を孕んだサイコミステリーです。
思わず目を背けたくなるような猟奇的な事件が連続しますが、物語後半で様々な事件と背後に潜む狂気が一点に収束していく様は正に圧巻。作品タイトルである「殻ノ少女」と主題歌タイトルの「瑠璃の鳥」の意味がわかったときは鳥肌が立ちます。
物語のテーマは「偏執(パラノイア)」。雰囲気的には京極夏彦の小説と似通っているところがあるので、京極作品が好きな人にもお勧め。

ただこの作品をプレイした人は誰もが思うと思いますが、正直なところ非常に後味の悪い作品です。
もちろん悪い意味ではありません。この後味の悪さが次回作である『虚ノ少女』に繋がる原動力になるため、ある意味ああいう結末になるのは必然なんですよね。なのでシリーズ三部作を全てやることを前提としてプレイすることを推奨します。幸いにいもシリーズは最終作『天ノ少女』まで完結しているので、今ならやろうと思えばいつでも最後までプレイできますし。まぁリアルタイムでプレイした人にとっては完結まで10年以上待たされたわけですが…。

そして何より異常に難しい攻略難易度。いくらなんでも自力でクリアさせる気なさ過ぎです。数多のベテランエロゲ戦士たちが匙を投げたのも頷ける・・・。
私は1週目に事件を解決できなかった時点で「これは無理だ」と悟りました。2週目以降は攻略サイトを頼ってプレイしましたが、スキップを多用するとストーリーを追いきれないこともあるので(非HD版はスキップが速過ぎる)、クリック連打で進めるか、いっそのこと最初から攻略サイト頼りに進めるのも良いかもしれません。その際は後半のネタバレを避けるために(当然ですが攻略サイトには事件の真犯人の名前が書かれています)選択肢等は1つずつ確認していきま しょう。

以下、ちょこっとネタバレにあたるかもしれないので事前情報ゼロでプレイしたい方は読み飛ばしてください。

普通この手の作品だと選択肢を上手く選べば惨劇を回避できてハッピーエンドになったりするんですが、この作品はそういう安易な展開はありません。バッドエンドを回避すれば余計な被害者は出さずに済みますが、事件そのものを無かったことにはできないので、基本的に序盤で殺害された被害者を助けることはできないんですよね。なのでお気に入りのキャラが殺されてしまうと余計に気分が沈みます。
というかプレイ中は、全員は無理にしても半分くらいは助かるんじゃないかとかすかな希望を持っていましたが、見事に打ち砕かれました。

ぶっちゃけこの作品はあんまり美少女ゲームっぽくない物語ですが、だからこそ「ちょっと普通のエロゲに飽きてきたな」という人にはうってつけの作品だと思います。

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