美少女ゲーム傑作選

ゲームで感動! 泣けるエロゲー10選【泣きゲー】

ラノベ『イリヤの空、UFOの夏
アニメ『宇宙よりも遠い場所
映画『容疑者Xの献身
実はこれらは私が号泣した作品です。
もちろんこれ以外にもありますが、やっぱり泣いた作品というのは長い人生の中でも強烈に印象に残りますよね。

そんな「泣ける作品」というのはエロゲーの世界にもあったりします。それらは俗に「泣きゲー」と呼ばれ、特に00年代はたくさんの名作泣きゲーが生まれました。

実際私も泣きゲーでエロゲーにハマったクチなので、もしこのジャンルがなかったら私もエロゲーに出会ってなかったかもしれません。
当時の私は何故か感動に飢えていて、小説やら漫画やらドラマやら映画やらを漁っていたのですが、どういうわけかたどり着いたのがKeyのエロゲー『AIR』。

もちろん最初はエロゲの知識など全くなく、ご多分に漏れず「エロゲーで泣くとかwww」と小バカにしていた面もあったのですが、試しにやってみたら大号泣。
目が潤むとかそういうレベルではなく、涙と鼻水がドバドバと滝のように流れてプレイの継続が困難になるほどでした。

その後はこうしてずっとエロゲを続けているわけですから、やっぱ最初にやるエロゲって人生を左右するかもしれませんね。

”泣ける作品”といってもストーリーは千差万別で、ヒロインとの別れ(死別を含む)をメインに描いたものや、爽やかな涙を流せる青春モノ、親友との熱い友情に泣ける物語など方向性は様々。

今回はそんな”泣けるエロゲー”を個人的な好みも含め10作品ピックアップしたいと思います。
どうしても古い作品が多くなってしまいますが、ご容赦ください。おっさんなので・・・。

まずはこれをプレイ! 泣きゲーの名作3選

家族計画(D.O. 2001年)

ブランドシナリオ原画発売日
D.O.山田一福永ユミ2001.11.2

面識のなかった赤の他人7人が1軒の家に集まり、擬似家族を形成していくホームコメディ作品です。
中盤にかけてドタバタとしたコメディで腹を抱えて笑った後、後半の個別ルートはシリアス色が強くプレイヤーを泣かせにきます。
この前半と後半のギャップがまた良いんですよね。前半の楽しかった家族の生活があったからこそ、後半でその家族の有難さに気付かされる―、これは現実の家族も同じかもしれません。

シナリオライターは00年代を代表するシナリオライター・山田一さん。
当時(00年代前半)の泣きゲーというと、ヒロインが死んだり記憶を失ったりする作風が多い中、”人の死なない泣きゲー”としても有名な作品です。
もうプレイ後はオムライスを見ただけで泣けてくるほど。

また作中には「名言」と呼ぶべき印象的なセリフが多いのも特徴的。
「生きることは、問答無用なのよ。
 くだらない気の迷いで命を粗末にすることは、愚かなことよ」

個人的にこのセリフは刺さりました。

お茶の間で楽しいひと時

アマツツミ(Purple software 2016年)

ブランドシナリオ原画発売日
Purple software御影2016.7.29

言葉で強制的に命令をきかせられる「言霊」の能力を持つ主人公・織部誠が、人里に下りて学園生活を始めるファンタジーストーリー。
ヒロインの異なる全四章の章別構成で、それぞれ命や絆をテーマにした感動的なストーリーが展開します。各章は基本的に独立した物語(主人公は同じ)ですが、それぞれに盛り上がりどころがあるため濃密な感動体験を味わえるのが特徴的。

特に最終章のほたるシナリオは意外な真実とともに号泣必至。ほたる役の声優・小倉結衣さんの名演もあって作品世界に引き込まれていきます。
パープルソフトウェアの看板原画家・克さんの美麗なグラフィックと高品質な音楽が合わさり、良い意味で”泣きゲーの王道”と言える作品です。

教室の中でほたるとキス

さくら、もゆ。-as the Night’s, Reincarnation-(FAVORITE 2019年)

ブランドシナリオ原画発売日
FAVORITE漆原雪人司田カズヒロ なつめえり2019.1.31

魔法の存在するメルヘンチックな世界観で、かつて魔法少女として人類のために戦った少女たちと主人公が織りなすファンタジーストーリー。
過酷な運命を背負う主人公とヒロインたち、そしてその周りのキャラクターたちの痛切な思いに涙すること必至。
特に最終ルートにおけるまるで家族のような想いは、かつて自分が受けたであろう親からの愛情を想起させ、思わず胸が締め付けられます。

シナリオライター漆原雪人さんによる独特の筆致と複雑な世界設定によりやや難解な面もありますが、その分物語が重厚なのでしっかり腰を据えてプレイしましょう。かなり長いお話にもかかわらず、途中でダレることもなく深い感動を味わえるはずです。

キーパーソン(?)となるヒロイン・クロ

まだまだ泣ける! プレイしておきたい名作7選

加奈~いもうと~(D.O. 1999年)

ブランドシナリオ原画発売日
D.O.(いもうと)山田一米倉けんご1999.6.25
高屋敷開発(おかえり)山田一綾風柳晶2004.11.19

主人公の妹・加奈は先天的な病気で入退院を繰り返す病弱な少女。かつては両親が加奈ばかり気にかけていたため、腹いせに加奈をいじめていたりもしたが、やがて少しずつ兄妹は惹かれあっていく・・・。

物語を読むことを主眼に置いた”シナリオゲー”というものが今ほど普及していなかった時代に発売された作品で、「プレイヤーを泣かせる」ために作られた、正に”泣きゲー”の原点。
主人公と病弱な妹(義妹)との恋愛という、今から見るとややベタな設定ですが、その感動的な物語は今でも色褪せません。
終盤の泣けるシーンもさることながら、物語全体として「前向きに生きていこう」というメッセージを強く感じるのもいいんですよね。
「願わくば、明日の私が、今日の私より優れた人間でありますように…」

ちなみに今から買うならフルボイス化されて原画も一新したリメイク版『加奈 …おかえり!』を推奨。前述の『家族計画』などを含めた『プレミアムアーカイブス 山田一』がFANZAのセール時に500円で買えます。

入退院を繰り返す妹・加奈

AIR(Key 2000年)

ブランドシナリオ原画発売日
Key麻枝准樋上いたる2000.9.8

不思議な力で人形を動かす芸で日銭を稼ぎ全国を放浪する主人公・国崎往人が、とある海辺の街で3人の少女と出会うところから始まる、時を超えた壮大なファンタジーストーリー。
名シナリオライター麻枝准さんが中心となって作られた感動的な物語は、泣きゲーブランドKeyの人気と地位を確立させた伝説の作品です。
『もう・・・ゴールしてもいいよね・・・?』という有名なフレーズは、この作品をプレイしていなくても知っているという人も多いのではないでしょうか。

また物語を盛り上げる音楽の演出も良い意味で卑怯。
特に最終ルートで使われる挿入曲『青空』は正に神曲!
優しい歌詞と旋律にLiaさんによる透き通るような声が加わり、涙腺破壊力抜群の曲になっています。この曲を聴いただけでラストのシーンが思い出されて思わず涙が流れてしまうほど。

R-18版はさすがにちょっと古すぎるので、今から買うなら全年齢のSwitch版かSteam版を推奨。
フルボイス化もされていて、メインヒロインである観鈴を演じるのは故・川上とも子さん。ファンにとっては別の意味でも泣けてきます。

特徴的な口癖のあるKeyらしいメインヒロイン・観鈴

  ↑ちょいネタバレ注意

CROSS†CHANNEL(FlyingShine 2003年)

ブランドシナリオ原画発売日
FlyingShine田中ロミオ松竜2003.9.26

特殊な学校である群青学院を舞台に、主人公の黒須太一を中心にした8人の放送部員による学園物語。
一見するとよくありそうなストーリーですが、この作品は他とは一線を画しすぎている異色の作品です。ネタバレになるのでWikipedia等は見ないようにしてください。
序盤のギャグシーンで腹がよじれるほど笑った後、中盤の衝撃的すぎるシーンで引き込まれ、終盤の展開は号泣必死。
発売から20年以上たちながら今でも語り継がれる伝説の作品となっています。

この物語のテーマは『家族』だったり『依存』だったりと様々なんですが、そのうちの特筆すべきテーマが『友情』。主人公の黒須太一をはじめ個性的な男性キャラが物語を動かし、美少女ゲームでありながら男同士の厚い信頼関係を描いているのが特徴的な作品です。
『友情は見返りを――、求めない』

個性的すぎる放送部の面々

  ↑ちょいネタバレ注意

マブラヴ オルタネイティブ(age 2006年)

ブランドシナリオ原画発売日
âge吉宗鋼紀 他Bou2006.2.24

2003年に発売された無印『マブラヴ』の続編になります。なのでプレイする際は必ず無印からプレイしてください。
地球外生命体”BETA”に侵攻された地球を救うため、主人公・白銀武が再び歴史を繰り返すロボットアクション巨編がついに完結。
無印『マブラヴ』後半で何故か登場しなかったメインヒロイン・鑑純夏だけでなく、ageの過去作『君が望む永遠』や『君がいた季節』のキャラも登場し、BETAとの戦争が全面決着します。

物語は息つく暇もない激熱な展開。
過酷な戦場で人類の勝利を信じて一人、また一人と命を落としていく戦友たちの最期には涙を禁じえません。
プレイ時間が数十時間に及ぶ長大な物語で、恋愛要素はほぼ皆無なうえ萌えゲー要素もほとんどない硬派でハードな作品ですが、燃えエロゲーの頂点に君臨するであろう歴史的名作です。
これをプレイせず00年代のエロゲーを語るなかれ。

命を共にする小隊の仲間たち

そして明日の世界より――(etude 2007年)

ブランドシナリオ原画発売日
etude健速植田亮2007.11.21

巨大隕石が地球に激突することが判明し、世界が滅亡するまでの3ヶ月間を学園の仲間たちと過ごしていく物語。
先に言っておくと、何かすごい技術や奇跡で隕石の衝突を回避することはできません。世界の滅亡は確定しています。そんな中で残された時間をどう過ごしていくのかが作品のテーマの一つ。
自暴自棄になってしまうのか、あえていつもと変わらない生活を続けていくのか、4人のヒロインそれぞれの思いが綴られていきます。

この作品は使用される音楽も非常に感動的。
特に終盤で流れる挿入歌「Amazing Grace」は言わずと知れた世界的な名曲。
プレイ後はこの曲を聴いただけで条件反射で泣けてきます。

世界の滅亡を前に彼女たちは何を思うのか…

WHITE ALBUM2(Leaf 2010年)

ブランドシナリオ原画発売日
Leaf丸戸史明なかむらたけし2010.3.26

主人公の北原春希、学園のアイドル小木曽雪菜、孤高のピアニスト冬馬かずさを中心に、泥沼の三角関係を描いた恋愛物語。
片方を選べばもう片方を捨てることになるため、どちらを選んでも必ず涙の別れが待っています。

シナリオライターは奇跡も魔法もない現実的な恋愛物語を多く手掛ける丸戸史明さん。
丸戸さんの作品は明るく楽しい日常生活を描いたものが多いんですが、この作品はシリアス一辺倒。複数の女性とのドロドロした愛憎劇が描かれ、胃の痛くなる選択肢をプレイヤーに押し付けます。まぁだいたい春希が悪いんですけど。

この作品は歌にもこだわりがあって、挿入歌やEDテーマが非常に印象的。曲の雰囲気や歌詞の内容が登場人物の気持ちを如実に表しているので、プレイ後は曲を聴いているだけで泣けてきます。

ちなみに私はかずさ派

なないろリンカネーション(シルキーズプラス 2014年)

ブランドシナリオ原画発売日
シルキーズプラスWASABIかずきふみすめらぎ琥珀2014.9.26

街を彷徨う霊を成仏させていくという亡き祖父の”お役目”を引き継いだ大学生の主人公・加賀美 真。座敷わらしや”鬼”の少女たちとともに仕事をこなしていくうち、霊の中に連続殺人事件の被害者がいることが判明する、というファンタジーミステリー。

事件の犯人を追うサスペンスチックなお話ですが、霊を扱っている関係上、人の死に真正面から向き合っていく作品でもあります。
事件の意外な真相とともに、事件の被害者である霊をどう成仏させていくかがテーマ。
特に終盤の瞬間最大風速がすさまじく、わかっていてもラストシーンは泣けてきますね。

家族のような鬼たちとの生活

白昼夢の青写真(Laplacian 2020年)

ブランドシナリオ原画発売日
Laplacian緒乃ワサビ霜降 ぺれっと2020.9.25

現代の学校、中世のイギリス、近未来の日本という異なる3つの舞台と異なる主人公、異なるヒロインで構成されるSF作品です。
全く異なるストーリーでありながらどこか共通する要素のある3つのルートが、物語後半でどう収束していくのかが見どころの一つ。

そして終盤に明かされるヒロインの過酷すぎる運命。
「これは世界と呼ばれた少女の物語」というキャッチコピーの意味を知ると、彼女に課せられた重すぎる役割に涙せざるを得ません。

CASE-3のヒロインすももと主人公のカンナ

泣きゲーの全盛期はおそらく00年代前半から中盤にかけてで、今回紹介しきれなかったものだと、ヒロインが幽霊となった『もしも明日が晴れならば』(ぱれっと 2006年)や、さわやか青春ストーリー『この青空に約束を―』(戯画 2006年)、全年齢向けでは家族をテーマにした物語『CLANNAD』(Key 2005年)などたくさんのの名作が生まれました。

ただ2010年以降はどういうわけかめっきり少なくなってしまって、泣きゲーで育ってきた私としては寂しい限り。
今回紹介した作品以外では、『金色ラブリッチェ』のように「一部のルートで泣ける」という作品はポツポツあるものの、泣きを前面に出したエロゲーってあまり流行らなくなりましたね。

むしろ泣きゲーのメインは『セヴンデイズ あなたとすごす七日間』(LIFE0 2017年)や『ATRI -My Dear Moments-』(ANIPLEX.EXE 2020年)、『終のステラ』(Key)のようにロープライスの全年齢向けギャルゲにシフトしているような感じがします。

正直なところ、泣きゲーをやり続けていると変に耐性がついてしまって、エロゲに限らず少々のことでは泣けなくなってしまうんですが、たまに不意打ちでぽろっと泣けてしまったりもするので、この種の作品はこれからもずっと追いかけていきたいところ。
最近だとアニメ『ウマ娘プリティーダービーseason2』で不覚にも泣いてしまいました。しかもツインターボで!

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