美少女ゲーム傑作選

熱く燃えるエロゲー10選【燃えゲー】

シナリオ重視のエロゲーにおいて、泣きゲーと並んで人気なのが熱く燃えるゲーム、通称「燃えゲー」。
要するに敵との戦闘シーンが熱い作品ですね。「ここは俺に任せて先に行け!」的な。

一口に燃えゲーといっても、剣と魔法のファンタジーバトルもあれば、ロボット同士の派手なバトル、知略を尽くす頭脳派バトルなど、戦闘シーンは千差万別。世界観やキャラ設定など、様々なバリエーションがあるのも燃えゲーの奥深さの一つです。

あとこれは私の個人的な印象ですが、燃えゲーってハズレが少ないと思うんですよ。
「泣けるゲーム」や「笑えるゲーム」は結構個人の嗜好次第で合う合わないがあると思うんですが、「燃えるゲーム」って割とどんな作品であってもある程度楽しめることが多いんじゃないかと。熱い戦闘シーンが嫌いな男の子ってあんまりいないですよね。

そんなわけで今回は、エロゲー史にその名を刻む、名作燃えゲー作品の数々をピックアップしていきたいと思います。
例によって古い作品多めですいません。

Fate/Stay night (TYPE-MOON 2004年)

ブランドTYPE-MOON
初回発売日2004.1.30
DL版価格3,500円
シナリオ奈須きのこ
原画武内崇

日本家屋に一人で暮らす主人公・衛宮士郎が、自宅の古びた蔵で偶然過去の英霊をサーヴァント(使い魔)を召喚。召喚されたセイバーと名乗る少女とともに、万能の願望器である”聖杯”をめぐって7人の魔術師とそのサーヴァントである英霊が殺し合いを繰り広げる”聖杯戦争”に巻き込まれていく――、というバトルロイヤル作品。

皆さんご存知『Fate』です。伝奇バトル作品の原点にして頂点。今ではスマホゲーム『Fate/Grand Order』のほうが有名になってしまった感もありますが、Fateはもともとエロゲです。
聖杯戦争という重厚で分かりやすい舞台に、能力やステータスを可視化したゲーム的な設定、そして何より奈須きのこさんによる独特の筆致により描かれる過去の英霊たちとの血沸き肉躍る戦い。燃えゲーとしてだけではなくジャンルを超えて評価された傑作中の傑作です。

キャラクターの立ち位置も独特。あるルートでは最初に倒されたキャラが別ルートでは最後まで生き残る頼れるキャラになったり、ラスボスだったキャラが別ルートではあっさり退場したり、最大の味方だったキャラが最大の敵になったり。ルートごとにキャラとの関係や展開が全く違うので予測不能の物語が楽しめました。

ランサー vs セイバー

あやかしびと(propeller 2005年)

ブランドpropeller
初回発売日2005.6.24
DL版価格3,080円
シナリオ東出祐一郎
原画中央東口

特殊な能力をつ「人妖」と呼ばれる人間が生まれるようになった世界で、病院に隔離されていた人妖の主人公・双七が病院内で出会った少女・すずと共に脱走。人妖追跡部隊「ドミニオン」の追っ手から逃れた2人が、人妖の集まる”人妖都市”神沢市に潜り込むところから始まる物語。

主人公が逃げ込んだ神沢市にある神沢学園を舞台にして、特殊能力を持った生徒会の仲間たちと共に敵対する組織と戦闘を繰り広げる学園バトル作品です。
00年代はエロゲ以外でも『とある~』シリーズを筆頭に学園バトル作品が隆盛を極めていたので、ある意味時代を象徴する作品と言えます。

何よりこの作品は主人公・双七をはじめ、生徒会長の一乃谷愁厳、担任である加藤虎太郎、ドミニオンの副隊長である九鬼耀鋼など、男キャラがいちいち強くてカッコいい! 男キャラに惚れるのは名作燃えゲーの証。
しかもCVがどっかで聞いたことあるような声ばかりの豪華キャストなので必聴です。

九鬼耀鋼 vs 双七

マブラヴ オルタネイティヴ (age 2006年)

ブランドâge
初回発売日2006.2.24
DL版価格3,980円
シナリオ吉宗鋼紀
タシロハヤト
松永北斗
原画Bou

地球外生命体BETAに世界の大部分を侵略された並行世界の地球を舞台に、”戦術機”と呼ばれる人型ロボットを駆使して地上の奪還を目指す人類の戦いを描いていく一大SFスペクタクル。作品としては無印『マブラヴ』の続編となるので、必ず無印からプレイしてください。
平和な世界から転移した主人公・白銀武が国連軍の衛士(パイロット)となって、仲間たちとともに人類反攻の最終計画「オルタネイティヴIV」を完遂させるため激戦に身を投じていきます。

エロゲーでは数少ないロボットものの作品です。地球を侵略するBETAだけでなく、時には戦術機同士の非情な戦いが繰り広げられます。この戦闘シーンが非常に熱くて盛り上がるんですよね。画面上でも戦術機の立ち絵がグリグリ動き回り、臨場感も倍増。

ストーリー自体も非常に重厚で感動的。圧倒的な物量で侵攻してくるBETAに対し、人類のために命を懸けて戦い、そして散っていく仲間たちの姿に熱い涙を禁じえません。
「人類を…、無礼(なめ)るな!!」

帝国斯衛軍 00式戦術歩行戦闘機 Type-00F 「武御雷」

Dies irae ~Acta est Fabula~ (light 2009年)

ブランドlight
初回発売日2009.12.25
DL版価格8,046円
シナリオ正田崇
原画Gユウスケ

現代の日本を舞台に、主人公の少年が”聖遺物”を操るナチスの残党・聖槍十三騎士団黒円卓との戦いに巻き込まれていく学園伝奇バトル物語。「PARADISE LOST」や「神咒神威神楽」を生み出したlightのシナリオライター・正田崇さんによる最大のヒット作で、発売から15年以上経過した今でもファンの多い人気作です。

ボリューム満点の長大な物語ですが、内容も非常に濃密。次々と登場する13人の黒円卓のメンバーと激しすぎる戦いを繰り広げていきます。戦闘の熱さでは名作『Fate』に勝るとも劣りません。
またこの種の伝奇バトルものは必殺技を放つ際に”詠唱”するのがお約束ですが、ドイツ語が併記された詠唱シーンがめっちゃカッコいい! 中学の頃に読んでたら絶対マネしてた!

そして何よりこの作品は敵も含めた男性キャラが非常にカッコよくて魅力的。
特に敵の首領である金髪金眼のラインハルトは、その圧倒的な存在感と甘いボイスで男の私でも抱かれたくなります(笑

聖槍十三騎士団黒円卓第一位ラインハルト・ハイドリヒ

装甲悪鬼村正 (ニトロプラス 2009年)

ブランドNitroPlus
初回発売日2009.10.30
DL版価格4,889円
シナリオ奈良原一鉄
原画なまにくATK

終戦直後の日本をモデルにした架空の国・大和を舞台に、意思を持つ鎧・劔冑(つるぎ)を纏った武者たちが戦いを繰り広げる和風バトル作品。
呪いを持つ劔冑”村正”を纏う主人公・湊斗景明が、大和を統治する六波羅幕府や進駐軍であるGHPと三つ巴の様相を呈しながら、災厄をもたらす劔冑”銀星号”を追っていく、というストーリー。

非常に細かいところまで練りこまれた世界観と劔冑の設定が魅力的。特に劔冑はロボットと戦闘機の中間のような設定がうまくできていて、自由に空を飛び回る戦闘機のような空中戦が繰り広げられます。かと思えば地上では「先に動いた方が負ける」みたいな剣術の達人同士による緊迫した近接戦もあり、まさに静と動のメリハリのある戦闘シーンが熱い!

熱い戦闘シーンはもちろんのこと、非常に重厚で救いのないダークなストーリーも特徴の作品です。何の罪もない少女がザクザク殺されるので、いわゆる鬱ゲーに耐性のない方は注意して下さい。
「これは英雄の物語ではない」というキャッチコピーがこの作品を象徴しています。

千子右衛門尉村正三世

ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1- (インレ 2013年)

ブランドinre
初回発売日2013.5.31
DL版価格7,124円
シナリオ葉山こよーて
原画ぬい

現代に生きる剣道少年・深海直刃が突然の頭痛と共に元禄時代の赤穂藩にタイムスリップ。
大石内蔵助や堀部安兵衛といった赤穂義士たちがなぜか女の子になっている世界で、主君の無念を晴らすため仇討ちを目指していく”忠臣蔵”こと赤穂事件に巻き込まれていく物語。

史実やドラマ等でおなじみの”忠臣蔵”の物語を、エロゲー的なアレンジを加えつつ萌えキャラで再現していく作品です。
討ち入りのシーンはもちろんのこと、様々な有名エピソードは熱い展開の連続。結末がわかっていても思わず熱い涙があふれてきます。
忠臣蔵が好きな人はもちろん、よく知らない人も是非プレイしてほしい名作。

最終的に吉良上野介を倒す、という目的は基本的に共通なのですがルートによって経過が違うので、多くのキャラにスポットが当たるようになっています。
個人的に好きなのは3章ヒロインである松之丞こと大石主税。いわゆるツンデレヒロインですが3章の主税が可愛すぎる! だからこそラストの結末に感動するんですよね。
「あふ時は かたりつくすと思へども 別れとなれば 残る言の葉」
という史実にもある主税の辞世の句を見るだけで泣けてきます。

赤穂浪士最年少・大石主税

9-nine-(ぱれっと 2017年~)

ブランドぱれっと
初回発売日2017.4.28
DL版価格3,080円×4
シナリオかずきふみ
原画和泉つばす

異世界から流入した「アー ティファクト」を手に入れてしまい特殊能力を使えるようになった少年少女たちが戦いを繰り広げる学園ファンタジー物語。
序盤はとある事件の犯人を調べていくうちに、やがてSFチックで壮大な世界観が判明していきます。
PC18禁版はルートごとの分割販売になっているので注意してください。

この作品の魅力は何といっても能力を使った激しい戦闘シーンと、各ルートで複雑に絡み合った物語構成。ゲーム媒体ならではの演出や物語を楽しむことができるのが特徴的です。
ルートによってはかなりヘビーなシーンもあり、「お願いだからもうやめてくれ!」と思いたくなる絶望的な状況からどう逆転するのか、という予測不能の展開にドキドキします。

またこの作品はヒロインのキャラクター性も非常に魅力的。シリアスシーンの合間に挟まれるヒロインたちとのラブコメやイチャラブはキャラゲーチックなノリで大爆笑。いい意味でシリアスシーンとの落差が激しい作品です。
特に主人公の妹である新海そらはCV沢澤砂羽さんの名演も相まってまさに捧腹絶倒の夫婦漫才。エロシーンですら笑わせにくる妹ヒロインはエロゲ史上このキャラくらい。このシーンを見るだけでも18禁版を買う価値があります。

最高の妹ヒロイン・天(そら)

抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?(Qruppo 2018年)

ブランドQruppo
初回発売日2018.7.27
DL版価格8,580円
シナリオ倉骨治人
神近ゆう
原画浮丸つぼね
如月千幸

2018年に彗星のごとく登場した新規ブランドQruppoの第一作、通称「ぬきたし」。
セックスをしなければ罰せられる「ドスケベ条例」が制定された南の島の学園を舞台に、主人公である転校生・橘淳之介が”誇り高き童貞”を貫くために仲間を集めて秘密結社を結成。セックスを強要してくる生徒会や風紀委員などの追手から逃げ回りながら、ドスケベ条例に反旗を翻す――。

このあらすじ見たら誰だっておバカな抜きゲーだと思いますよね?
実際序盤は下品な下ネタのオンパレードでプレイヤーを爆笑の渦に巻き込みます。しかし中盤以降は熱いバトルシーンの連続で、場合によっては結構シリアスな展開にもなり、終盤では「正義とは何か」「マイノリティを無視して良いのか」といった真面目な要素も含んでいます。

とはいえ全体としてはお馬鹿で熱い物語。戦闘シーンではバイブやローターなどのエログッズを駆使して「相手をイかせて倒す」という凄い戦いが繰り広げられます。一見バカバカしいですが、本人たちは大真面目にやってるから熱くなれるんですよね。
正にエロゲーでしか表現できない、笑って燃える物語。こういう作品がたまに出てくるからエロゲーはやめられません。

ドスケベ条例遵守のために取り締まりを行う風紀委員「SS」

旭光のマリアージュ(ensemble 2024年)

ブランドensemble
初回発売日2024.8.30
DL版価格10,780円
シナリオ浅黄アキ
原画なのたろ
佑真
柊林檎

剣と魔法の世界を舞台に、強大な魔法を行使する「妖精の花嫁」巡って戦いが繰り広げられるファンタジー作品です。
この作品のテーマは「復讐」。主人公の青年が魔術学院に入学してある目的のために暗躍していく、非常にシリアスなダークファンタジーになります。結構鬱になる不条理な展開もあるのでプレイする際は覚悟してください。

花嫁ブライド」というのは魔力を供給する「担い手」の魔術師と指輪を通して契約する、というシンプルなもの。逆に言えば指輪さえあれば誰でも契約できるので、この設定を上手く使った展開が魅力。昨日まで味方だった花嫁が敵として立ちふさがる、なんて展開も普通にあります。

また魔法を使ったバトルシーンも非常に熱い。
テキストがシンプルかつ情緒的なので、テンポよく盛り上がるんですよね。この辺はライターさんのセンスの良さが表れています。

主人公スレン・アイリーク

ディメンション凸ラバース!!(CRYSTALiA 2026年)

ブランドCRYSTALiA
初回発売日2026.4.24
DL版価格10,780円
シナリオ逢縁奇演
原画ぺろ
狐ノ沢
鈍色玄
蒲磁れん

物語は200年前に出現し超常的な力でほとんどの人類を絶滅させた謎の敵「黒列車」と「怪獣」に対し、唯一対抗している近未来の日本が舞台。怪獣と戦うことのできる武器「B.E.G」を使う人間を育成する「学園」に潜入した魔術師の主人公。その目的は学園最強の生徒会長・夜乃桜の暗殺だった。――という学園能力バトル&潜入ミッションストーリーです。

この作品の魅力は何といっても「男の子が好きなもの」を絶妙な配分で詰め込んだ世界設定。
特殊能力を発現する武器「B.E.G.」をはじめ、身分を偽って潜入する主人公、目的や正体のわからない敵、暗躍する謎の組織など、誰もが一度は妄想し数々の漫画やラノベで登場した設定がてんこ盛り。これで面白くないはずがない!

もちろん戦闘シーンも激熱。能力を上手く使って一人では倒せない敵を仲間と協力して倒したり、本来なら敵となるべき相手と共闘して背中を預けたり、時間を稼いぐために命を懸けて強大な敵を足止めしだり。
特にすべての決着をつけるラストバトルは大盛り上がり! 王道だからこそ激熱の展開です!!

B.E.G.「赤刀(トラウマ・コア)」を操るヒロイン・海漫華淡

燃えゲーの名作は数が多すぎなので、今回は厳選して10作品紹介させていただきました。

もちろんこれ以外にもたくさんの燃えゲーがこれまで発売されています。
パッと思いつく限りでも、

アメリカを舞台にしたハードボイルドガンアクション『Phantom』(ニトロプラス 2000年)
アイヌっぽい世界で繰り広げられるファンタジーSLG『うたわれるもの』(Leaf 2002年)
分裂した日本を舞台に少年が戦闘機に乗って戦う『群青の空を越えて』(light 2005年)
謎の犯罪者”魔王”との息詰まる頭脳戦が熱い『G線上の魔王』(あかべぇそふとつう 2008年)
異界となった学園で謎の敵・黒騎士と戦う『11eyes-罪と罰と贖いの少女-』(Lass 2008年)
女の子だらけの熱い三国志『真・恋姫†無双〜乙女繚乱☆三国志演義〜』(BaseSon 2008年)
仮想空間でロボットを駆って敵を倒しまくるシリーズ最高傑作『BALDR SKY』(戯画 2009年)
友情・努力・勝利の王道スポーツもの『蒼の彼方のフォーリズム』(sprite 2014年)
魔法が当たり前に存在する現代社会でのサスペンス『ソーサリージョーカーズ』(3rdEye 2015年)
極寒の都市でリビングデッドと戦うW主人公『凍京NECRO』(ニトロプラス 2016年)
刀を使ったスポーツ・刃道に懸ける青春『絆きらめく恋いろは』(CRYSTALiA 2017年)
三つの国がせめぎ合う緊迫の戦争前夜『アンラベル・トリガー』(Archive 2024年)
代償を払って異形の災厄と戦う『DeepOne -領界侵犯-』(Nameless 2025年)

などなど枚挙にいとまがありません。(リンク先はFANZA)
どちらかというとこうした燃えゲーは00年代に隆盛を極めていましたが、最近はちょっと減りつつも年に1~2本くらいは燃えゲーの作品が出ている感じですかね。

燃えゲーは結構長いストーリーが多いんですが、熱い展開が続くと長くても全然苦にならないからいいですよね。
名作燃えゲーを常にインストールしておいて、気が向いたときに激熱シーンを再プレイすると良い気分転換にもなるのでお勧めです。私の場合、Fate HF編のライダー×セイバー戦とかもう何度見たかわかりません。

これからも熱い燃えゲーの名作が生まれることを切に期待します。

ちなみに私が一番好きな戦闘シーンは
『マブラヴオルタ』の佐渡島攻略戦こと「甲21号作戦
あれぞまさに燃えて泣ける戦いでした

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